Story
「事実」は記憶や語り、創作を経て、やがて「真実」へ
小説家のハルヒコは、新作のアイデアのため、従姉のヨウコからある夜の出来事を聞き出す。3年前、ヨウコが夫のアキラと営んでいるバーに2人の親友ジロウが訪れ、久しぶりに再会する。ヨウコとジロウは愛人関係でもあった。たわいもない話で盛り上がるが同時に緊張感も。アキラが目を離した隙に、ヨウコとジロウは消えていた。高架下で燃え上がる2人。それをアキラは見ていた…
この3人をモデルに小説を書き進めるハルヒコ。ミステリアスなヨウコにのめり込んでいくハルヒコを恋人のリリコは止めようとするが、現実と夢、そして小説の世界までもが混ざり合い、翻弄される。